2009年10月25日

スイスINTERFOLK JUNGFRAU(インターフォルクユングフラウ)1

さてさてブログ久しぶり。読んでくださっている方居るのかしらん・・?
忙しくてなかなかパソコンに向かって文章を書けません。。
私スイスより20日に帰国しました。今回は「インターフォルクユングフラウ」というユングフラウ地方の大きな民族の祭典の記念すべき1回目にゲストで呼んでもらい、歌ってきました。
とても面白いお祭りだったので、何回かに分けて書きます。私は全期間5回ステージを持ちました。
 
まずその概要は、
10月10日 ギネスに挑戦!の旗振りをユングフラウの頂上で(これがプレイベント) 

        夜インターラーケンミステリーハウスで懇親会
10月14日 スポーツとゲームがテーマ シーニゲプラッテの野外で。
10月15日 ヨーデルや歌がメイン 昼フィルストの展望レストランで。     

        夜グリンデルバルト会場
10月16日 「アルペンランド」がキーワード クライネシャイデックの特別イベント会場 

        夜ラウターブルンネンのいくつかのレストランやバーでパーティ演奏
10月17日 ハーダークルムで民族衣装の競演や伝統工芸    

        夜インターラーケンカジノでガラコンサート
10月18日 クライネシャイデック特別イベント会場 でテレビの撮影付き  

        夜グリンデルバルト会場 
日中、山の上でおこなわれるイベントだけの入場(観覧)チケットは大人25CHF。ユングフラウ鉄道グループで結ぶ登山鉄道の料金がセットになったチケットや、5日間パスもある。
ヨーデル・アルプホルン・石投げのようなスポーツからスイスの昔からの遊びやゲーム、刺繍や郷土料理、薬草などなどスイスのフォルクス(民族的な)というものの選りすぐりの者が集まる。
こんな感じ。
 
では1日づつ。
 
★10月10日ギネスに挑戦 ユングフラウ頂上で旗振り★

no-title

オランダ・ベルギー・ドイツ・イタリア・スイスの旗振りが628人集まった。
天気が悪く、凄い吹雪。
空気も、空も、地面も真っ白だった。


イベントは写真を 『野外で』 撮るだけで20分もしないで終わり、プログラム後のほうの私は歌わなかった。
私たちだったら、この大雪の中、「今日は無しだよね」「運悪かったね」など言いながら、暖かいレストランでお茶を飲んで、「雪で真白だと、箱根と変わらないねえ」なんて言いながら、帰って来るんだろうけど、
 
ダンダンダダダン ダンダンダダダン  るーるるるるーるるるるーるるるーる
ヴァリスから来た太鼓と、笛の力強い音が響く、
「人生の中で今頑張らないで、いつ頑張るんだ」 と言っているように。
「そう 前に進もう」
 吹雪きなのにものともせず、太鼓に鼓舞されて、自分の旗を担ぎ、
彼らは白い世界に消えていった。
 

衣装に上着を来ている人、あ、あの人は上着を着ていない!!
ヨーロッパ人の生きる力は強い。
生き残ってきた強いDNA。
大陸は繋がっていて、何度も戦争があった。

戦場で昔、自分の国の旗を見て、「今突撃だ!」 「左右に分かれるんだ」と判断した。
散り散りになっても遠くからでも、自分の仲間の旗のもとに集まる。
旗は彼らの生きるシンボルなのかもしれない。

私は「ここで待っていて下さい」と言われ 洞窟にアコーディオンのピーターと残った。
10メートルも離れていないのにもう彼らは見えない。
真っ白な雪だけが続く。
 
さっき貰った、ランチパックを開いてみる、COOPのビニール袋に 固い黒パン、シュブルンツチーズ、ハムの入ったサンドイッチ リンゴ1個 デザートのキルシュジャムの入ったタルト ペットボトルの水を確認する。黒パンはむき出し。
うん保存食。
インターラーケンオスト駅でリヤカーの大きいのに沢山積んであって、皆で貰ったんだっけ。
 
人の声がした、もう帰ってきた。
彼らは雪を手で払う、自慢の帽子の羽もびしょびしょだ。
 あっちの暖かいレストランに行くかな?と思ってみていたら、誰も行かない。
一つのグループが旗を振り始めた。
歓声が上がる、終わると次のグループが旗を振った。
 アルプホルンのグループも演奏し始めた。
 ええ皆自主的に。
もうこうなると統率なんて取れない。イベントはどうなったのだろう?!終わり?

エネルギーが余ってしまって どうしようもないのね。
見ると結構若い人ばかりでない、どう見ても60代から70代の人もいる。
ヨーロッパの疫病や、戦争やなんかにも生き残ってきた強いDNA

彼らは、今ここで命を燃やしている。
 
「SAKURAも歌って」声をかけられる。
ええとイベントはまだ中止とは聞いてないし、次の指示はまだないから、ここで私まで歌ったら、仕切る側は大変なんじゃ。。など考えて、歌わなかった。 え?!日本的?
 
兎も角、628人がユングフラウの頂上で旗を振った記録はギネスブックに載るらしい。良かったよね!
 
 
ーユングフラウの頂上では、ホカロンとタオルを販売したら儲かるに違いない。
 
ー流石はユングフラウ、こんな天気なのに、沢山の観光客で、新宿駅のような混み具合。日本人に合うとちょっと嬉しい。
 
 
 
 
 
 

posted by sakura at 23:59 | スイス民族音楽・民俗芸能

にほんブログ村 音楽ブログへ 人気ブログランキングへ

2009年06月01日

5月30日スイスヨーデルCD発売記念コンサート

5月30日のCD発売記念コンサート めぐろパーシモンホール 皆様の応援により、無事終わりました。いらして下さった方、また、宣伝してくださった方、有難うございました!
 
今回はホールの扉を開けたら、もう日本じゃなくて、「スイスの山と空、湖 森」など大自然が伝わるように、いろいろ工夫した。

プログラムは緑の色違いが5種類、水色系が5種類、などなど、
それぞれ
葉っぱの色、新緑に光る青葉の色。 雪がかぶっている、モミの木の色。
湖の色は、晴れた日の明るいエメラルドグリーン。 深いぐんじょういろ。 曇った日の藍色。
空は、朝紫がかったもやのある淡い紫グレー。昼間の明るい水色。
くもの色は白と雨ぐもさんのグレー。
 
どれも自然界にある色。全部で22種るいの色違いにして、森林の香りをほのかにつけた。
お客様楽しんでくれるかな。わくわく。

オーガニックな体のびのびスイスヨーデルを中心に
ドイツの早いタイプの楽しいヨーデルや、
日本人に何故か人気のオーストリアのカッコウヨーデルや、ヨハン大公などお届けした。
 CDでは、「マリーテレーズ・フォン・グンテンとの本格的な2重唱で収録した曲」も今日は1人で歌った。ピアノは国立音大時代からの付き合いで、エーデルワイスムジカンテンの創立当初からのメンバー川村恵子。
いろいろ意見を出し合いながら作った。


 私はヨーデルの本物をお届けしようと思っている。
しかし、書きぞめのように、 全くそのままなのではなく、「自分の心に響いた音」で表現したいと
思っている。色彩感のあるアレンジをして。
 
マリーテレースがテレビの取材の時に、「私は古くからある、ヨーデルをそのままではなく、新しい音で表現したい」と言っていた。
ビリ・バロッティも 「古いままではつまらない!新しい音で」という。
 
スイスインターラーケンでのコンサートの依頼が来た。「インターフォークフェスト」
今年、10月にユングフラウと、インターラーケンで歌う。
スイスでの大きなコンサート出演はこれで2度目、(1度目は、2008年秋ゴイエンゼーヨーデルコーラスとの共演)スイス人以外では私のみが出演だ。
 
何を歌おうかなあ。
 「CD売れるよ♪」マリーテレースがにこにこして言ってくれた。
 
あ 30日の感想メールやお手紙がこんな来てる!さっそくお返事しなきゃ。

 
 
posted by sakura at 15:36 | スイス民族音楽・民俗芸能

にほんブログ村 音楽ブログへ 人気ブログランキングへ

2009年05月11日

何度でも聞きたくなる、上手いアルプホルンここにあります。

音楽って、その迫真の出来をお客は期待している。
近くのコロッケ屋の美味しい肉コロッケを 、何度でも食べたくて、皆が並ぶように。
 
ねえ、ここに上手いアルプホルン演奏あります。
あなた、アルプホルンて、ただ ポワーンとのどかな響きと思っていませんか?
 
それは、ぜんぜん違います。
 
ここに迫真の出来の、音楽的に充実した、アルプホルンがあります。
何度でも聞きたくなるから。
 
エーデルワイスムジカンテン一同
*勿論ヨーデル・クーグロッケン・アルプスのポルカなども、迫真の出来のものを用意しております。
posted by sakura at 23:18 | 日記

にほんブログ村 音楽ブログへ 人気ブログランキングへ

2009年05月08日

ヨーデルスイスの場合ととヨーデルドイツの場合

なかなか パソコンに向かえない。メールだけチェックするのがせいぜい。
やっと更新。
 
ヨーデルスイスの場合とドイツの場合は、同じドイツ語圏でも、日本と中国ほどその文化が違う。
 
ドイツでは南ドイツのビアホールの文化につれ、発展してきた。ビアホールで、またオクトーバーフェストで盛り上がるため。目が回るほど早くのりのいいヨーデル。一緒に体を揺らす3拍子のシュンケル。
歌謡曲の分野にも進出している。
ヨーデルを職業にしている歌手は結構沢山いる。
 
スイスではヨーデルはアマチュアリズム、ヨーデルコーラスなどアンサンブルも盛んで、職業にしていないヨーデル歌手が沢山いる。
それをヨーデル連盟なるものが、統括している。3年に1度大きなヨーデルフェスト(ヨーデル実力判定会)を行い、レベルの向上に努めている。そこでは1級から4級の判定を貰う。
運転免許のように、1度ヨーデルフェストに参加したら、特別な事情がない限り、ほとんどの人が、毎回受ける。個人だったら10回目なんてざら。コーラスになると30回目とかざら。
(ほとんどの人が1・2級に収まる)
いずれにしても、自分たちのハイマット(故郷)を歌う。美しい自然への感謝を歌う。
 
 こんな感じ。
 
私の印象としては、ドイツヨーデルはエンターティナーとして、お客様を楽しませる、参加させる、ヨーデル。
スイスヨーデルは自分が楽しい、自分たちが仲間で歌うことが楽しい、というヨーデル。
音の感じは、それぞれどちらも素敵。
 
私は、日本人として、似て非なるものをやるのではなく、本物を尋ねて しかしそのままではなく、
自分の音で、表現したいと思っている。

 
 


 

posted by sakura at 10:51 | 日記

にほんブログ村 音楽ブログへ 人気ブログランキングへ

2009年04月16日

スイスの、早いアクロバットのようなヨーデルの人気グループ「エーシュ家3世代」

さて、スイスヨーデルはアマチュアのもの、ヨーデルフェルバント(スイスヨーデル連盟)の話ばかり書いてきたが、では、スイスではヨーデルのプロはいないのか?という素朴な疑問にお答えしようと思う。
 
マリーテレーズ・フォン・グンテン先生について歩いていると、ヨーデルに関する集会や、レッスン ・ヨーデルコーラスの稽古、コンサートなどで毎日が埋まる。
まるでスイスの人は全員、ヨーデルを歌うのか??と錯覚に陥る。
 マリーテレーズ先生の守備範囲はスイスの「トラディッショナルヨーデル」だ。
 
しかし、スイスに嫁いだ友人や、出会った日本人、また新聞記者などは「私がヨーデルをやってるんだ」
というと一様にびっくりしてこう言う。
「え!?ヨーデル 普段ほとんど聞かないわ!」
「どこにそのような人たちがいるのかしら??」
「知り合いにはやっている人はいないわ!」
「え?コンサート?教会などでやっているのかしら??」
とこんな具合。
 
私:「3年に1度の連邦ヨーデルフェストは新聞・TVなどで放映されるから、知ってます・?」
でも反応は、
「ああ、そういえばそんなのがあるって言っていたわね」
「行ったことはないけれど」
こんな具合。
 
「ヨーデル そうね今スイスで流行っている人気のグループがあるわ」
「早いヨーデルを歌うのよ!アクロバット的で楽しいのよ!」
「ヨーデル連盟の人にはわからないけれど、一般の人にはとても人気があるわ」
「よくテレビに出ているわよ」
 
名前を聞いた[ エーシュ家3世代 ]ヴォーカルは [メラニーエーシュ] という女性。
 
CDショップに急いで行った。あったあった 。
「今 大人気のクックーヨーデル!!」のタイトル、民族音楽のコーナーだ。
目立つ棚の上にあった。
勿論この人たちは職業としている。

9003549756750.jpg


おおーっ!!楽しい!!
この曲のドライブ感、わくわくする感じ、家族の息がぴったりの演奏。
何とさわやか。
メラニーエーシュは黒髪の若い女性だった。
 
へえ。日本で言うならヨーデルって演歌の分野  メラニーエーシュは氷川きよしのような感じかしら。
 そしてヨーデル連盟のトラディッショナルは、古い民謡のような感じかしら。
 
 スイスにはトラディッショナルのヨーデル連盟のほかに、こんなものもある。
そして国民的には、大人気。
そうヨーデル連盟に入っていないヨーデル歌手も沢山いるのだ。
プロは入れないし、やりたい音楽が「トラディッショナル」でなければ入らないヨーデル歌手も沢山いる。
 
なるほどね。
 
壁に貼ってあった、演奏会のチラシを見て、マリーテレーズが言う
「このフランツィという歌手はとても上手よ。もともとクラシックの人だった。2・3年ヨーデル連盟に入っていたけど今はやめたの。ヨーデルといろいろな音楽を組み合わせたりして、表現しているのよ。」
 
へえ。面白い。
 
スイスヨーデル連盟のみがスイスヨーデルではないんだ。と実感した。

 
え?!私? 早いヨーデルは得意中の得意です♪♪
「クックーヨーデル」 カヴァーしてやってみようっと!
 

*この「クックーヨーデル」はオーストリアの有名な「カッコウヨーデル」とは別の曲です。
 
 
 

posted by sakura at 12:39 | スイス民族音楽・民俗芸能

にほんブログ村 音楽ブログへ 人気ブログランキングへ

2009年04月11日

ヨーデル北川桜門下の発表会

昨日、うちの生徒達の発表会が、新高円寺SKホールで行われた。
「ヨーデル OZISANZ2」というネーミングで6人のおじさんが歌った。       みんな60才前後。
 
・あべひろあきさん・阿部重幸さん・鬼久保洋治さん・浅岡美雄さん・高田誠さん・島崎常勝さん。
みんなこの日のために、頑張ってレッスンを重ねてきた。
その熱心さにはいつも心打たれる。
 
ヨーデルを教え出して3年目、ずいぶんみんな上達したと思う。兎に角、ヨーデルになっている。
スイスヨーデルのコーラスも披露した。
客席は暖かいお客様で埋まった。ちょうど良い広さのホール。
 
打ち上げでは、
「スイスにヨーデルフェスト受けに行きたいね!」
「きっと1級とれるよ!」と士気が上がった。
 
そう、スイスには「ヨーデルフェスト」という、アマチュアのコンクール(実力判定会のお祭り)がある。
スイス中のアマチュアのヨーデラーたちが受ける。そして参加する人口の半分以上が、ヨーデルコーラスである。(他にはソロ・2重唱・3重唱などある)
パン屋さん・警察官・農業の人・牧畜業の人・主婦・タクシーの運転手・・・
 
自分の土地の言葉で歌うのが決まり。
1級から4級の判定を受ける。これは絶対評価。
良ければ多くの人が1級に。その年あまり良くなければ多くの人が2級に、といった具合。
実に半分以上の人が1級と2級に収まる。4級なんて殆んどいない。
 
受けられる資格があれば、本当に、小編成のコーラスで受けようか。
外人は受けられない・アマチュアでないと受けられない、という決まりがある.ozisan達はアマチュアだが、日本人なので、今は資格がないことになる。
私が去年、日本人だし、プロなのに受けられたのは、特別なことだったのだ。
 
ozisannzu2これからが楽しみである。
私の日本の師匠下山田一郎先生もいらして下さり、
「なかなか楽しそうで良いじゃない。AJK(昔あったヨーデル愛好者のグループ)の始まりのころのようだ」
と言ってくれた。
 
 スイスヨーデルコーラス やってみたい方いらしたら、ご連絡お待ちしています。
「おじさん」でなくても、大歓迎です。女性も今回は発表会には出なかったけれど、居ります♪
 
ご意見・ご感想・質問などお待ちしています。sakurakikaku@k6.dion.ne.jp
 
 
 
 
 
 
 
 
 

posted by sakura at 16:06 | 日記

にほんブログ村 音楽ブログへ 人気ブログランキングへ

2009年04月09日

ドイツヨーデルレッスン (自分のこと)

前回の続き。
ホフブロイハウス時代、本番よりかなり早く行き、ステージわきで、楽屋で、外人ヨーデルタレントにお願いしてはヨーデルのレッスンをつけてもらった。
 
私が22歳の時、国立音大を出て、すぐの頃である。
譜面なんて日本に売っていなかったから、テープに録音して曲を起こし、外人タレントに歌詞を書いて貰って覚えた。普通のドイツ語じゃなくて、バイエルンなまり。何回も発音してもらって、見よう見まねで、   無我夢中だった。


目が回るほど早い!華やかなドイツヨーデル・
綺麗な旋律のうっとり聴けるドイツヨーデル
3拍子の左右に体を揺らして聴く気持のいいドイツヨーデル
 
ドイツヨーデルはお客様ありき。お客様と一緒に一体になって楽しむ。
アインプロージット!アインプロージット!とビールで乾杯をして。
体でリズムをとり、ヨーデルの歌で、ムカデのようにみんなで繋がってあるく。    250席の客席が笑顔で埋まる。
 
ああ 盛り上がる、楽しい。これが南ドイツの文化なんだ。

観光客相手なんかじゃない。
南ドイツ、バイエルンっ子なら、誰もが知っている。
バイエルンっ子の心のハイマットだ。
 

もう、お客様がこんなに喜ぶんだから、 迷わず ドイツヨーデル やろうと思った。
やるんなら、「似て非なるものではなく、本物をやりたい。」の一心だった。
 
そもそもちょっと真似して「レイ」と歌ったら、声がひっくり返り
「桜・ヨーデルになってるじゃん」
と周りにも言われ、私も
「あれ?出来ちゃった」
と思えたのが、物事のはじまり。 
外人タレントはずいぶん沢山来た。いつもヨーデルばかりではなかったけれど、
女性ヨーデルはクリースティーナ・エブリン インゲフォッファー  ウッシーバウワー ベロニカレンツなど
ドイツではビアホールやパーティ、オクトーバーフェストなど引っ張りだこの人気のある歌手である。
勿論プロ。
 
このうち、ベロニカレンツは、2005年の日本におけるドイツ年の時から、毎年秋に日比谷公園でのオクトーバーフェスト(アサヒビール)に来日している。
明るく遠くまで良く伸びる声と、愛くるしい笑顔は健在だ。大盛り上がりのドイツのビールのスタイルの仕切りは当時と変わらない。
 彼女が東京ホフブロイハウスで歌ったのは、お店が開店してから、10年は、たった頃だったと思う。
私が楽屋でちょっと歌って見せたら、「おお!ジャパニーズヨーデラリン!」とびっくりしてくれた。
日比谷で会ったときも覚えていてくれた♪
今年も来日するらしい。楽しみにしている。
 

そう、私は
楽屋レッスンだけでは足りずに、せかされるような気持で、ドイツにヨーデルを習いに行ったのだ。
ドイツ語なんてまるで出来ない、通訳をお願いして、レッスンを受け、空き時間にはショー・コンサートを見て回った。
楽譜も、「何処に良い曲があるか、後でゆっくり見ればいい」と考えて棚ごと大人買いしてきた。
CDもヨーデルとつくものは全て買ってきた。
衣装も本物をそろえた。
年に2回くらい、1回は3週間程度のターンで、多い年は3回。
 勿論全て自分で稼いだお金で。
日本で歌って稼いでは何度もアルプスに出かけていった。
 
1回限りの人生、自由に生きる。
私の背中を暖かく両親が押してくれた。
友達や、周りのみんなが応援してくれた。
だれも止めなかった。
 
暖かい目でみてくれた周りの人に本当に感謝している。その愛情に支えらたから、今までやってこれたと思っている。
 
しかし「音楽なんてやって」「趣味にしときなよ」なんて誰も言わなかった。
 (このことは次に書きます。) 


私は、自分が何かをして、人が ほっとしたり、楽しい気分になってもらえるような事をして、社会と繋がって行きたいと、随分子供のころから思っていた。
ほのぼのでも、テンション高くでも、その日の感じに合わせて盛り上げる、
子供からお爺ちゃん・お婆ちゃんまで楽しめる、このドイツヨーデル。ドイツのビールのシーンの盛り上げはとても気に入っている。
 
天職かな。。。うん天職のうちの一つ。
15年以上 浴びるほど、いろいろなステージで歌ってきても、まだ飽きない♪

そうこれ、ビアホールだけじゃなくて、ビールがないコンサートホールでも楽しい♪ 1000人くらいのホール公演も沢山演奏してきた。
子供たちにも大人気♪
野外のコンサートは緑があったりしてさらに雰囲気が出て素敵♪
企業の忘年会でも重宝される。。勿論!!オクトーバーフェストにも!!
何か確実に滑らない 演目が欲しい方、どうぞお問い合わせくださいませ〜♪
 
あ。 済みません、営業トークになってました?!


* 明日はうちのヨーデル生徒たちの発表会です〜。(興味のある方はお問い合わせくださいませ。) ビールは出ません。ビールは発表会終わってから♪
 

読んで頂きありがとうございます♪ご意見質問 感想などお待ちしています♪
sakurakikaku@k6.dion.ne.jp
 
 

posted by sakura at 13:49 | ドイツ民族音楽・民俗芸能

にほんブログ村 音楽ブログへ 人気ブログランキングへ

2009年03月20日

ドイツヨーデル

スイスヨーデルばかり書いてきたので今日はドイツのヨーデルについて書こうと思う。


ドイツの南バイエルンのあたりにも、ヨーデルがある。
ヨーデルは、スイス・オーストリアチロル地方・南ドイツと、またがって その文化がある。
ドイツのヨーデルはその昔は、ゆっくりとした、山で歌う感じのシンプルなもの、だったが、ビアホールなど、ビールのシーンで歌われて行くうちに、どんどん速くなり、盛り上げに一役買ってきた。
穀物の豊かな南ドイツはビールの都と呼ばれるほど、沢山のビアホールがあるのが背景だ。
 
「フランツルラング」などの速くヨーデルを歌うのが得意な人気歌手なども出て、レコードの売り上げを伸ばした。日本で言うなら、演歌の分野(歌謡曲)の一つとして、の存在だ。
ヨーデルの歌のみを歌うのではなく、彼らはヨーデルの付いていない ドイツ演歌(フォルクストュームリッヒ)全般を歌う。
「アンゲラ・ヴィーデル」「マリアヘルビック」「ウッシーバウワー」など。CDも市中に出回っている。
 
彼らの多くはビアホールや、オクトーバーフェスト、普通のパーティなどで、呼ばれて行っては沢山の「乾杯」の歌やドイツの古い民謡などとともに、「南ドイツのビールのシーンの盛り上がりかた」のスタイルの中でヨーデルを歌う。カウベルも演奏する。あの、左右に体を揺らすシュンケル。みんなで繋がって練り歩くポロネーゼ。                          彼らは、エンターテイナーであり、勿論プロの歌手である。
 
私は、以前「ホフブロイハウス 東京店」という南ドイツの400年の歴史のあるビアホール「ホフブロイハウス」東京支店の、レギュラー歌手を、12年半務めた。入って間もなくの時、初めて、「ドイツ人による本物のドイツヨーデル」を聴いた。お客様と一体になる感じ、盛り上げの楽しさ それはまさに、「お客様がこんなに喜ぶ、魔法の歌」だった。
 

クリスティーナ・エブリンという若い女性の歌手だったと思うが、ヨーデルも、笑顔も 盛り上げも最高だった。早いヨーデルはサーカスのように、もう目が回るほど早かったし、ポロネーゼの仕切りも行き届いていて、流石。その一つ一つから、「今日ここにきた お客様は 全員満足させなきゃ」というのが伝わって来た。
 

私は、おもわず、ヨーデルを習いに行こう!と思い立ち、ドイツに行ったのだ。
 
つづく。
 
 
 
 
 
 

posted by sakura at 15:31 | ドイツ民族音楽・民俗芸能

にほんブログ村 音楽ブログへ 人気ブログランキングへ

2009年03月18日

スイスヨーデルのレッスン

なかなか毎日忙しい。
長い文章を気合いを入れて書く暇がないので、今日も小ネタです。
 
「スイスでのヨーデルのレッスンで気づいたこと。」
 
*90パーセントの人がジーパンやカジュアルな格好で来る。
中には犬を連れてくる人も!犬の散歩の途中といった感じのジャージーで♪
 
*個人レッスンは、ほとんどが主婦。全員趣味でやっているアマチュア。
 ヨーデルコーラスはほとんどが職業を持っている男性。。(仕事を持っていない人は定年、年金暮らしの人)
ファーマー・銀行員・タクシーの運転手・バスの運転手・郵便屋さん・ミルクやさん・警察官などなど。女性ももちろんいます。大抵は主婦。若い人も結構多い!
 
*個人レッスンは、決して安いレッスン料ではない筈なのに、その場で音をとる人続出。
音は家で取ってくる のが常識の日本の、音大のクラシックとはかなり違う。
 
*その 音の取り方が、コード感の中で取るのではなく、そのひとつ前の音からの、音程差でのみとる、というやり方だから、絶対音感のキチンとある人ならいざ知らず、T・X・W・X7 をこえた、コード進行だと「難しい〜」という感じになり、やたら時間がかかる。
 
*風邪をひいて、平気でレッスンに来る。
「自己管理も仕事のうち、そんなんじゃプロになれません。」とは 誰も言わない。 
彼らは趣味でやっているから構わないのよね。でも、合唱団なんか「みんなで歌う」という状況で、一人が咳・鼻水だったら。。。うーん。。。
 
 *日本だったら、高校時代に少し良い声だったら 音大に行く?のような流れがある。声楽家 オペラ系に進んだり。スイスでは少し良い声だったらヨーデルでもやる?となるのかしら?
と思えるほど、持ち声の豊かな人が多い。
心の中で「オペラでも行けるんじゃん?」と思ってしまう。
 
スイスの伝統芸能は沢山の人が参加して、盛ん。
 
沢山の人は譜面があまり良く読めない。
 
音が違ったり、リズムが違ったりしちゃいがち

レッスンに来る回数ものんびり、1か月に1回来ればよいほう。
 
人生の楽しみのためにやっている。
 
1年に1度のヨーデルフェストが発表の場。
 
 
ええと。
 
日本のアマチュアコーラスやアンサンブルはは決してレベルが低くないんだな。
 

でも仕上がった音はとても素敵。
 
うん スイスのヨーデルは、沢山のアマチュアによって行われてる、生活に根ざしたもの。仲間と歌える喜び、生きざまが伝わってきて素敵。
 
 
 
 


 

にほんブログ村 音楽ブログへ 人気ブログランキングへ

2009年03月17日

スイスヨーデル人の自然好き

スイスのヨーデル歌いの自然好きったら、それはもうもの凄い。
もともと「ナトゥーアヨーデル」や、「ツオイエリ」など歌詞のないヨーデルは、楽譜もなく、自然の中で山の中で歌うものだった。
 
スイスのヨーデルのコンサートは殆んどが、教会か多目的ホールのような飲み物付きで行えるところなんだけど、
その舞台の背景は申し合わせたように、山や昔の民家 花などが、全面に大きく、帆布のような生地に、書いてある。
舞台用語ではこのような背景を布に書いてあるのを、「ドロップ」というんだけど。
ヘンゼルとグレーテルの森のシーンのような感じ。
 
なんと!ヨーデルフェルバント(ヨーデル連盟)の総会の舞台にも、背景のドロップがあり、やはり、山と、古い民家だった。話し合いが目的の席だって言うのに!
 
「本当は森の中の広場で話し合いたいのよ」
「寒いから部屋の中でやってるわけ。でも、雰囲気出したいから 森の絵のドロップ飾ってるの」
といったところかしら。。
 
その話し合いのあった、多目的ホール、一歩外に出たら、遠くの山まで、何も建物がない緑がずっと続いていた。
 
「クスッ 都会っ子の私から見れば、ここは大自然の中のホール。その舞台にさらに山の背景を張って、ん?・・・自然好きにも 程がある?! 」
 
よっぽど自然が好きなんだよね。
 
私も自然が大好き。
木漏れ日の中でヨーデル歌うのが好き。
 
でもでも一番好きなのは、ねこと昼寝をすること。

にほんブログ村 音楽ブログへ 人気ブログランキングへ