さてさてブログ久しぶり。読んでくださっている方居るのかしらん・・?
忙しくてなかなかパソコンに向かって文章を書けません。。
私スイスより20日に帰国しました。今回は「インターフォルクユングフラウ」というユングフラウ地方の大きな民族の祭典の記念すべき1回目にゲストで呼んでもらい、歌ってきました。
とても面白いお祭りだったので、何回かに分けて書きます。私は全期間5回ステージを持ちました。
まずその概要は、
10月10日 ギネスに挑戦!の旗振りをユングフラウの頂上で(これがプレイベント)
夜インターラーケンミステリーハウスで懇親会
10月14日 スポーツとゲームがテーマ シーニゲプラッテの野外で。
10月15日 ヨーデルや歌がメイン 昼フィルストの展望レストランで。
夜グリンデルバルト会場
10月16日 「アルペンランド」がキーワード クライネシャイデックの特別イベント会場
夜ラウターブルンネンのいくつかのレストランやバーでパーティ演奏
10月17日 ハーダークルムで民族衣装の競演や伝統工芸
夜インターラーケンカジノでガラコンサート
10月18日 クライネシャイデック特別イベント会場 でテレビの撮影付き
夜グリンデルバルト会場
日中、山の上でおこなわれるイベントだけの入場(観覧)チケットは大人25CHF。ユングフラウ鉄道グループで結ぶ登山鉄道の料金がセットになったチケットや、5日間パスもある。
ヨーデル・アルプホルン・石投げのようなスポーツからスイスの昔からの遊びやゲーム、刺繍や郷土料理、薬草などなどスイスのフォルクス(民族的な)というものの選りすぐりの者が集まる。
こんな感じ。
では1日づつ。
★10月10日ギネスに挑戦 ユングフラウ頂上で旗振り★

オランダ・ベルギー・ドイツ・イタリア・スイスの旗振りが628人集まった。
天気が悪く、凄い吹雪。
空気も、空も、地面も真っ白だった。
イベントは写真を 『野外で』 撮るだけで20分もしないで終わり、プログラム後のほうの私は歌わなかった。
私たちだったら、この大雪の中、「今日は無しだよね」「運悪かったね」など言いながら、暖かいレストランでお茶を飲んで、「雪で真白だと、箱根と変わらないねえ」なんて言いながら、帰って来るんだろうけど、
ダンダンダダダン ダンダンダダダン るーるるるるーるるるるーるるるーる
ヴァリスから来た太鼓と、笛の力強い音が響く、
「人生の中で今頑張らないで、いつ頑張るんだ」 と言っているように。
「そう 前に進もう」
吹雪きなのにものともせず、太鼓に鼓舞されて、自分の旗を担ぎ、
彼らは白い世界に消えていった。
ヨーロッパ人の生きる力は強い。
生き残ってきた強いDNA。
大陸は繋がっていて、何度も戦争があった。
戦場で昔、自分の国の旗を見て、「今突撃だ!」 「左右に分かれるんだ」と判断した。
散り散りになっても遠くからでも、自分の仲間の旗のもとに集まる。
旗は彼らの生きるシンボルなのかもしれない。
私は「ここで待っていて下さい」と言われ 洞窟にアコーディオンのピーターと残った。
10メートルも離れていないのにもう彼らは見えない。
真っ白な雪だけが続く。
さっき貰った、ランチパックを開いてみる、COOPのビニール袋に 固い黒パン、シュブルンツチーズ、ハムの入ったサンドイッチ リンゴ1個 デザートのキルシュジャムの入ったタルト ペットボトルの水を確認する。黒パンはむき出し。
うん保存食。
インターラーケンオスト駅でリヤカーの大きいのに沢山積んであって、皆で貰ったんだっけ。
人の声がした、もう帰ってきた。
彼らは雪を手で払う、自慢の帽子の羽もびしょびしょだ。
あっちの暖かいレストランに行くかな?と思ってみていたら、誰も行かない。
一つのグループが旗を振り始めた。
歓声が上がる、終わると次のグループが旗を振った。
アルプホルンのグループも演奏し始めた。
ええ皆自主的に。
もうこうなると統率なんて取れない。イベントはどうなったのだろう?!終わり?
エネルギーが余ってしまって どうしようもないのね。
見ると結構若い人ばかりでない、どう見ても60代から70代の人もいる。
ヨーロッパの疫病や、戦争やなんかにも生き残ってきた強いDNA
彼らは、今ここで命を燃やしている。
「SAKURAも歌って」声をかけられる。
ええとイベントはまだ中止とは聞いてないし、次の指示はまだないから、ここで私まで歌ったら、仕切る側は大変なんじゃ。。など考えて、歌わなかった。 え?!日本的?
兎も角、628人がユングフラウの頂上で旗を振った記録はギネスブックに載るらしい。良かったよね!
ーユングフラウの頂上では、ホカロンとタオルを販売したら儲かるに違いない。
ー流石はユングフラウ、こんな天気なのに、沢山の観光客で、新宿駅のような混み具合。日本人に合うとちょっと嬉しい。