2009年03月20日

ドイツヨーデル

スイスヨーデルばかり書いてきたので今日はドイツのヨーデルについて書こうと思う。


ドイツの南バイエルンのあたりにも、ヨーデルがある。
ヨーデルは、スイス・オーストリアチロル地方・南ドイツと、またがって その文化がある。
ドイツのヨーデルはその昔は、ゆっくりとした、山で歌う感じのシンプルなもの、だったが、ビアホールなど、ビールのシーンで歌われて行くうちに、どんどん速くなり、盛り上げに一役買ってきた。
穀物の豊かな南ドイツはビールの都と呼ばれるほど、沢山のビアホールがあるのが背景だ。
 
「フランツルラング」などの速くヨーデルを歌うのが得意な人気歌手なども出て、レコードの売り上げを伸ばした。日本で言うなら、演歌の分野(歌謡曲)の一つとして、の存在だ。
ヨーデルの歌のみを歌うのではなく、彼らはヨーデルの付いていない ドイツ演歌(フォルクストュームリッヒ)全般を歌う。
「アンゲラ・ヴィーデル」「マリアヘルビック」「ウッシーバウワー」など。CDも市中に出回っている。
 
彼らの多くはビアホールや、オクトーバーフェスト、普通のパーティなどで、呼ばれて行っては沢山の「乾杯」の歌やドイツの古い民謡などとともに、「南ドイツのビールのシーンの盛り上がりかた」のスタイルの中でヨーデルを歌う。カウベルも演奏する。あの、左右に体を揺らすシュンケル。みんなで繋がって練り歩くポロネーゼ。                          彼らは、エンターテイナーであり、勿論プロの歌手である。
 
私は、以前「ホフブロイハウス 東京店」という南ドイツの400年の歴史のあるビアホール「ホフブロイハウス」東京支店の、レギュラー歌手を、12年半務めた。入って間もなくの時、初めて、「ドイツ人による本物のドイツヨーデル」を聴いた。お客様と一体になる感じ、盛り上げの楽しさ それはまさに、「お客様がこんなに喜ぶ、魔法の歌」だった。
 

クリスティーナ・エブリンという若い女性の歌手だったと思うが、ヨーデルも、笑顔も 盛り上げも最高だった。早いヨーデルはサーカスのように、もう目が回るほど早かったし、ポロネーゼの仕切りも行き届いていて、流石。その一つ一つから、「今日ここにきた お客様は 全員満足させなきゃ」というのが伝わって来た。
 

私は、おもわず、ヨーデルを習いに行こう!と思い立ち、ドイツに行ったのだ。
 
つづく。
 
 
 
 
 
 

posted by sakura at 15:31 | ドイツ民族音楽・民俗芸能

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2009年03月18日

スイスヨーデルのレッスン

なかなか毎日忙しい。
長い文章を気合いを入れて書く暇がないので、今日も小ネタです。
 
「スイスでのヨーデルのレッスンで気づいたこと。」
 
*90パーセントの人がジーパンやカジュアルな格好で来る。
中には犬を連れてくる人も!犬の散歩の途中といった感じのジャージーで♪
 
*個人レッスンは、ほとんどが主婦。全員趣味でやっているアマチュア。
 ヨーデルコーラスはほとんどが職業を持っている男性。。(仕事を持っていない人は定年、年金暮らしの人)
ファーマー・銀行員・タクシーの運転手・バスの運転手・郵便屋さん・ミルクやさん・警察官などなど。女性ももちろんいます。大抵は主婦。若い人も結構多い!
 
*個人レッスンは、決して安いレッスン料ではない筈なのに、その場で音をとる人続出。
音は家で取ってくる のが常識の日本の、音大のクラシックとはかなり違う。
 
*その 音の取り方が、コード感の中で取るのではなく、そのひとつ前の音からの、音程差でのみとる、というやり方だから、絶対音感のキチンとある人ならいざ知らず、T・X・W・X7 をこえた、コード進行だと「難しい〜」という感じになり、やたら時間がかかる。
 
*風邪をひいて、平気でレッスンに来る。
「自己管理も仕事のうち、そんなんじゃプロになれません。」とは 誰も言わない。 
彼らは趣味でやっているから構わないのよね。でも、合唱団なんか「みんなで歌う」という状況で、一人が咳・鼻水だったら。。。うーん。。。
 
 *日本だったら、高校時代に少し良い声だったら 音大に行く?のような流れがある。声楽家 オペラ系に進んだり。スイスでは少し良い声だったらヨーデルでもやる?となるのかしら?
と思えるほど、持ち声の豊かな人が多い。
心の中で「オペラでも行けるんじゃん?」と思ってしまう。
 
スイスの伝統芸能は沢山の人が参加して、盛ん。
 
沢山の人は譜面があまり良く読めない。
 
音が違ったり、リズムが違ったりしちゃいがち

レッスンに来る回数ものんびり、1か月に1回来ればよいほう。
 
人生の楽しみのためにやっている。
 
1年に1度のヨーデルフェストが発表の場。
 
 
ええと。
 
日本のアマチュアコーラスやアンサンブルはは決してレベルが低くないんだな。
 

でも仕上がった音はとても素敵。
 
うん スイスのヨーデルは、沢山のアマチュアによって行われてる、生活に根ざしたもの。仲間と歌える喜び、生きざまが伝わってきて素敵。
 
 
 
 


 

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2009年03月17日

スイスヨーデル人の自然好き

スイスのヨーデル歌いの自然好きったら、それはもうもの凄い。
もともと「ナトゥーアヨーデル」や、「ツオイエリ」など歌詞のないヨーデルは、楽譜もなく、自然の中で山の中で歌うものだった。
 
スイスのヨーデルのコンサートは殆んどが、教会か多目的ホールのような飲み物付きで行えるところなんだけど、
その舞台の背景は申し合わせたように、山や昔の民家 花などが、全面に大きく、帆布のような生地に、書いてある。
舞台用語ではこのような背景を布に書いてあるのを、「ドロップ」というんだけど。
ヘンゼルとグレーテルの森のシーンのような感じ。
 
なんと!ヨーデルフェルバント(ヨーデル連盟)の総会の舞台にも、背景のドロップがあり、やはり、山と、古い民家だった。話し合いが目的の席だって言うのに!
 
「本当は森の中の広場で話し合いたいのよ」
「寒いから部屋の中でやってるわけ。でも、雰囲気出したいから 森の絵のドロップ飾ってるの」
といったところかしら。。
 
その話し合いのあった、多目的ホール、一歩外に出たら、遠くの山まで、何も建物がない緑がずっと続いていた。
 
「クスッ 都会っ子の私から見れば、ここは大自然の中のホール。その舞台にさらに山の背景を張って、ん?・・・自然好きにも 程がある?! 」
 
よっぽど自然が好きなんだよね。
 
私も自然が大好き。
木漏れ日の中でヨーデル歌うのが好き。
 
でもでも一番好きなのは、ねこと昼寝をすること。

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2009年03月03日

スイス大使館からの推薦状が届きました

スイス大使館からの推薦状が届きました。今回のスイスでのCD出版についてです。


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2009年2月24日
ヨーデルはアルプス地方の伝統的な音楽で、牧童が仲間と呼び交わすために生まれた独特な裏声が元になったとされています。スイスでは現在でも子供から大人まで多くのヨーデル人口有し伝統を守り育てています。
 
声楽を勉強された北川桜さんは、現在スイスでもっとも定評のあるヨーデル歌手として知られるマリーテレーズ・フォン・グンテン女子から指導をうけ、ヨーデルをマスターされました。帰国後、ホールコンサートやイベントの司会など精力的な活動を繰り広げられ、スイスヨーデルや民族音楽の紹介に携わっておられます。
 
在日スイス大使館は北川桜さんの音楽活動がスイスと日本の文化交流に貢献するものとして大変歓迎いたします。今回スイスオイグスター社よりリリースされるスイスで初の日本人ヨーデルのCDが多くの人に喜ばれるものと確信し、ここに謹んでご推薦いたします。
 
スイス大使館 ピーターネルソン参事官(文化・広報)
 
 
推薦して頂き、光栄です。

お言葉に恥じないように精進します。
 
 
 
 
 
posted by sakura at 14:04 | 日記

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2009年03月02日

スイスの民族衣裳って?

「これはゴイエンゼーの新しい民族衣裳なのよ!」 マリーテレーズが言った。
「え!?新しい??民族衣裳?」
 
スイスではそれぞれの州や町、村によって細かく民族衣裳が決められており、国旗のような役割、ああ、あの感じはベルンの人だ、シュビーツだという風に、それは昔に決められて、受け継がれてきている。
と長い間理解していた。正式な場に着ていける、晴れ着。また、農作業用の民族衣装もあったりする。
ドイツ語では「とらはっとっ」
 
「この青はルツェルンのカラーが青だから、(ゴイエンゼーはルツェルンの近く) 花の刺繍は全てゴイエンゼーに生えているものなのよ!」

その新しい民族衣装は、男性はウールのベストとスモックを、気候により、使い分けられる。女性は濃い紺色のシルクのエプロン、黒い石のネックレス、お揃いのイヤリング。 可憐な感じの草花の刺繍が、男性は襟のあたりに、女性は前身ごろに素敵に施してある。
 
ゴイエンゼーではゲマインデの集会で衣装を替えると決めたのかしら??
 
「ゴイエンゼーでは、このヨーデルコーラス以外の普通の人も、全員この衣裳なの?」
と聞いてみる。
「このコーラスのみの民族衣装よ!」
「アルプホルンのサークルや、旗振りの人は、感じは似ていても、
また違う民族衣装よ!」
 
 
なるほど。
クラス対抗体育祭のTシャツや、合唱団のお揃いのトレーナーと一緒ですね。
この合唱団のみ のお揃いのもの。
 
「アッペンツエルのあたりは赤い色、中央スイスはルツエルンが青だから、青系が多い、ベルンは黒、ベルンの男性は半袖のチョッキ と大体決まっているのよ、細部は、それぞれ決めていいわけ」
「幾らなの?」
「6000フラン!」 (日本円=1フラン80円で48万円)
 
おお!
 
民族衣装は、自分たちの民族の誇りなのですものね。 

 
 *この記事への質問・感想などは、sakurakikaku@k6.dion.ne.jp  まで♪お待ちしています。


 

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2009年03月01日

シュバイツアオルゲリ・アコーディオン・コントラバスのゴールデントリオのつぼ(スイス民族音楽編)

さて、音楽のつぼの話、今度は、シュバイツァオリゲリ・アコーディオン・コントラバスの本当によく見かけるゴールデントリオのスイス民族音楽 ・インスト編
 
演奏する曲はポルカ・マーチ・ショーティッシュ・ワルツ・レントラー・スローフォックスなど。
村のお祭りの、ダンス音楽のバックだったり、レストランライブだったり。
彼らはライブが身の上。結構長時間つづけて、殆んど休憩なく演奏したりする。
2拍子か3拍子のコード進行の比較的簡単なものが多い。たまにクラリネットなんかが入ったりする
 
とあるスイスのレストランで、毎日曜日になると午後の2時から6時〜7時まで、このようなタイプのバンドを入れていた。毎週違うグループ。全て上手な(笑)アマチュア
「へえ」と思って、聞きに行った。
リズムのアゴーギクは殆んどない、次のコード進行が読める、簡単な旋律、みんなじっと聞いている。
何が楽しいのかな、結構混んでる、これを目的に来たよう。
 
「あ 足先でリズム取ってる こっちの人は手で拳を作って机を小さく叩いている」
真似してリズムをとってみる、
 
「なるほどね。」
 
起承転結があって、ドラマを感じているのではない。歌うような旋律を味わっているのではない。
勿論悲しみや、憂いを感じているのではない。
心臓の鼓動のようなリズムを感じて、そのシンプルなコード感からくる、音楽の広がりを楽しんでいる。

「アルプスの音楽は体の中からわきあがって来るリズムこの感じが特徴です。」って、もう10何年も、
ステージで話して来たけれど、
こんなにたて続けて聞いたのは初めて。

「飽きるんじゃないか?」なんて演奏者は考えてない、
「この音楽ずっと鳴り続けていてくれ」
と、お客はみな思っている。なかなか皆席を立たない。
おお。
 
こういった演奏はほんと、コンサートホールではなくライブ向き。1っぱい飲みながらがちょうどいいんだ。
 
そう、こういったインストは、時間をかけてじっくりリズムをとって、または踊って、音に体を浸してみると
良さがわかる。これがつぼ。I・X・W・X7のコードがほとんどだから、空気のように、、長時間聞ける。
この辺かしら。

 

*録音技術の発達してなかった時代、音楽はあれば有りがたかった。ということも背景にありそう。
*聞きに来ている人はほとんど60歳以上の方に見受けられた。
*こういったインストにはヨーデルなど歌はあまり入らない。

 
*この記事への質問・感想などは、sakurakikaku@k6.dion.ne.jp  までお寄せ下さい。
posted by sakura at 01:16 | スイス民族音楽・民俗芸能

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