2009年04月09日

ドイツヨーデルレッスン (自分のこと)

前回の続き。
ホフブロイハウス時代、本番よりかなり早く行き、ステージわきで、楽屋で、外人ヨーデルタレントにお願いしてはヨーデルのレッスンをつけてもらった。
 
私が22歳の時、国立音大を出て、すぐの頃である。
譜面なんて日本に売っていなかったから、テープに録音して曲を起こし、外人タレントに歌詞を書いて貰って覚えた。普通のドイツ語じゃなくて、バイエルンなまり。何回も発音してもらって、見よう見まねで、   無我夢中だった。


目が回るほど早い!華やかなドイツヨーデル・
綺麗な旋律のうっとり聴けるドイツヨーデル
3拍子の左右に体を揺らして聴く気持のいいドイツヨーデル
 
ドイツヨーデルはお客様ありき。お客様と一緒に一体になって楽しむ。
アインプロージット!アインプロージット!とビールで乾杯をして。
体でリズムをとり、ヨーデルの歌で、ムカデのようにみんなで繋がってあるく。    250席の客席が笑顔で埋まる。
 
ああ 盛り上がる、楽しい。これが南ドイツの文化なんだ。

観光客相手なんかじゃない。
南ドイツ、バイエルンっ子なら、誰もが知っている。
バイエルンっ子の心のハイマットだ。
 

もう、お客様がこんなに喜ぶんだから、 迷わず ドイツヨーデル やろうと思った。
やるんなら、「似て非なるものではなく、本物をやりたい。」の一心だった。
 
そもそもちょっと真似して「レイ」と歌ったら、声がひっくり返り
「桜・ヨーデルになってるじゃん」
と周りにも言われ、私も
「あれ?出来ちゃった」
と思えたのが、物事のはじまり。 
外人タレントはずいぶん沢山来た。いつもヨーデルばかりではなかったけれど、
女性ヨーデルはクリースティーナ・エブリン インゲフォッファー  ウッシーバウワー ベロニカレンツなど
ドイツではビアホールやパーティ、オクトーバーフェストなど引っ張りだこの人気のある歌手である。
勿論プロ。
 
このうち、ベロニカレンツは、2005年の日本におけるドイツ年の時から、毎年秋に日比谷公園でのオクトーバーフェスト(アサヒビール)に来日している。
明るく遠くまで良く伸びる声と、愛くるしい笑顔は健在だ。大盛り上がりのドイツのビールのスタイルの仕切りは当時と変わらない。
 彼女が東京ホフブロイハウスで歌ったのは、お店が開店してから、10年は、たった頃だったと思う。
私が楽屋でちょっと歌って見せたら、「おお!ジャパニーズヨーデラリン!」とびっくりしてくれた。
日比谷で会ったときも覚えていてくれた♪
今年も来日するらしい。楽しみにしている。
 

そう、私は
楽屋レッスンだけでは足りずに、せかされるような気持で、ドイツにヨーデルを習いに行ったのだ。
ドイツ語なんてまるで出来ない、通訳をお願いして、レッスンを受け、空き時間にはショー・コンサートを見て回った。
楽譜も、「何処に良い曲があるか、後でゆっくり見ればいい」と考えて棚ごと大人買いしてきた。
CDもヨーデルとつくものは全て買ってきた。
衣装も本物をそろえた。
年に2回くらい、1回は3週間程度のターンで、多い年は3回。
 勿論全て自分で稼いだお金で。
日本で歌って稼いでは何度もアルプスに出かけていった。
 
1回限りの人生、自由に生きる。
私の背中を暖かく両親が押してくれた。
友達や、周りのみんなが応援してくれた。
だれも止めなかった。
 
暖かい目でみてくれた周りの人に本当に感謝している。その愛情に支えらたから、今までやってこれたと思っている。
 
しかし「音楽なんてやって」「趣味にしときなよ」なんて誰も言わなかった。
 (このことは次に書きます。) 


私は、自分が何かをして、人が ほっとしたり、楽しい気分になってもらえるような事をして、社会と繋がって行きたいと、随分子供のころから思っていた。
ほのぼのでも、テンション高くでも、その日の感じに合わせて盛り上げる、
子供からお爺ちゃん・お婆ちゃんまで楽しめる、このドイツヨーデル。ドイツのビールのシーンの盛り上げはとても気に入っている。
 
天職かな。。。うん天職のうちの一つ。
15年以上 浴びるほど、いろいろなステージで歌ってきても、まだ飽きない♪

そうこれ、ビアホールだけじゃなくて、ビールがないコンサートホールでも楽しい♪ 1000人くらいのホール公演も沢山演奏してきた。
子供たちにも大人気♪
野外のコンサートは緑があったりしてさらに雰囲気が出て素敵♪
企業の忘年会でも重宝される。。勿論!!オクトーバーフェストにも!!
何か確実に滑らない 演目が欲しい方、どうぞお問い合わせくださいませ〜♪
 
あ。 済みません、営業トークになってました?!


* 明日はうちのヨーデル生徒たちの発表会です〜。(興味のある方はお問い合わせくださいませ。) ビールは出ません。ビールは発表会終わってから♪
 

読んで頂きありがとうございます♪ご意見質問 感想などお待ちしています♪
sakurakikaku@k6.dion.ne.jp
 
 

posted by sakura at 13:49 | ドイツ民族音楽・民俗芸能

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2009年03月20日

ドイツヨーデル

スイスヨーデルばかり書いてきたので今日はドイツのヨーデルについて書こうと思う。


ドイツの南バイエルンのあたりにも、ヨーデルがある。
ヨーデルは、スイス・オーストリアチロル地方・南ドイツと、またがって その文化がある。
ドイツのヨーデルはその昔は、ゆっくりとした、山で歌う感じのシンプルなもの、だったが、ビアホールなど、ビールのシーンで歌われて行くうちに、どんどん速くなり、盛り上げに一役買ってきた。
穀物の豊かな南ドイツはビールの都と呼ばれるほど、沢山のビアホールがあるのが背景だ。
 
「フランツルラング」などの速くヨーデルを歌うのが得意な人気歌手なども出て、レコードの売り上げを伸ばした。日本で言うなら、演歌の分野(歌謡曲)の一つとして、の存在だ。
ヨーデルの歌のみを歌うのではなく、彼らはヨーデルの付いていない ドイツ演歌(フォルクストュームリッヒ)全般を歌う。
「アンゲラ・ヴィーデル」「マリアヘルビック」「ウッシーバウワー」など。CDも市中に出回っている。
 
彼らの多くはビアホールや、オクトーバーフェスト、普通のパーティなどで、呼ばれて行っては沢山の「乾杯」の歌やドイツの古い民謡などとともに、「南ドイツのビールのシーンの盛り上がりかた」のスタイルの中でヨーデルを歌う。カウベルも演奏する。あの、左右に体を揺らすシュンケル。みんなで繋がって練り歩くポロネーゼ。                          彼らは、エンターテイナーであり、勿論プロの歌手である。
 
私は、以前「ホフブロイハウス 東京店」という南ドイツの400年の歴史のあるビアホール「ホフブロイハウス」東京支店の、レギュラー歌手を、12年半務めた。入って間もなくの時、初めて、「ドイツ人による本物のドイツヨーデル」を聴いた。お客様と一体になる感じ、盛り上げの楽しさ それはまさに、「お客様がこんなに喜ぶ、魔法の歌」だった。
 

クリスティーナ・エブリンという若い女性の歌手だったと思うが、ヨーデルも、笑顔も 盛り上げも最高だった。早いヨーデルはサーカスのように、もう目が回るほど早かったし、ポロネーゼの仕切りも行き届いていて、流石。その一つ一つから、「今日ここにきた お客様は 全員満足させなきゃ」というのが伝わって来た。
 

私は、おもわず、ヨーデルを習いに行こう!と思い立ち、ドイツに行ったのだ。
 
つづく。
 
 
 
 
 
 

posted by sakura at 15:31 | ドイツ民族音楽・民俗芸能

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